技術と対話が
修復の核心
時計堂は、2003年に日本橋で開業した時計修復の専門工房です。スイス・ジュウ渓谷での修行経験を持つ職人と、日本時計技術者協会認定の修復士が協力し、一本一本に誠実に向き合います。
ホームへ戻る工房の歩み
時計堂の創業者・鈴木誠一は、1990年代にスイス・ル・サンティエの老舗修復工房で研鑽を積み、帰国後に日本時計師専門学校で後進の指導にあたりました。2003年、「時計に宿る時間を守る仕事がしたい」という思いから、日本橋に工房を構えました。
当初は機械式時計のムーブメント修復を中心とした小さな工房でしたが、繊細な外装仕上げやヴィンテージ時計の完全修復を求めるお客様が口コミで増え、現在の形に発展しました。
2015年からは、日本各地の収集家・美術館との連携も始まり、歴史的価値の高い懐中時計や戦前の国産時計の修復・保存にも携わっています。スイスの精度と日本のものづくり哲学を融合させた私たちのアプローチは、業界内でも独自性を認められています。
理念と価値観
誠実さ
修復内容と費用を事前にご説明し、お客様のご承認を得てから作業を開始します。お預かりした時計に対する誠実な姿勢が工房の根幹です。
技術の継承
スイス・日本双方の時計修復技術を継承・研鑽し続けます。新しい素材や機構にも柔軟に対応しながら、伝統の手技を大切にします。
時計への敬意
時計は単なる道具ではなく、時間と記憶を刻んだ存在です。その個性・歴史・感情的価値を尊重しながら修復に臨みます。
職人紹介
経験と情熱を持つ専門職人が、それぞれの得意分野でご依頼の時計に向き合います。
鈴木 誠一
スイス・ジュウ渓谷での修行を経て帰国。機械式ムーブメントの分解・整備・精度調整を専門とし、特に複雑機構を得意とします。経験35年以上。
中村 明子
東京藝術大学工芸科出身。ケース・文字盤・ブレスレットの研磨と仕上げを担当。希少素材と文字盤修復の繊細な処理を専門とします。
山田 俊介
国内外のアンティーク時計収集家との交流を通じ、ヴィンテージ懐中時計・戦前国産時計の修復に精通。歴史資料としての価値保全を重視します。
品質と安全への取り組み
お客様の大切な時計を安心してお預けいただけるよう、厳格な基準を設けています。
日本時計技術者協会認定
全職人が日本時計技術者協会の認定を保有。技術水準の継続的な評価と研鑽を義務付けています。
受付・返却時の記録管理
お受け取り時と返却時に状態を詳細に写真記録。すべての工程を管理システムで追跡し、透明性を確保します。
保管セキュリティ
修復中の時計は防犯カメラ設置の専用保管庫で管理。損害保険も完備しており、万一の場合にも対応します。
適正潤滑剤の使用
各摩擦部位に適した潤滑油をメーカー推奨の基準に基づいて使用。長期的な機械の健康を守ります。
精度計測と最終検査
全修復品に電子精度測定器による最終検査を実施。メーカー仕様の精度範囲内に収まることを確認してから返却します。
個人情報保護
お客様の個人情報および時計に関する情報は厳重に管理し、第三者への提供は行いません。詳細はプライバシーポリシーをご確認ください。
時計修復という専門性
機械式時計の修復は、解析・手技・素材知識・精度管理が複合する専門分野です。時計堂では、スイスの伝統的修復手法で培った解体・洗浄・組み立ての技術と、日本の職人文化が生んだ細部への集中力を組み合わせたアプローチを実践しています。
特にヴィンテージ時計の修復では、部品の調達方法・代替品の適合評価・オリジナル仕上げの判定など、標準マニュアルには記載されない判断が求められます。こうした経験値の蓄積こそが、時計堂の専門性の核心にあります。
文字盤修復においては、美術工芸の知識も必要です。エナメル文字盤の補修、ラジウム塗料を使用した戦前の文字盤の安全な処理、ギョーシェ彫りの保存など、各素材・時代・技法に応じた対応ができる技術者は日本国内でも少数です。
東京・日本橋という立地から、全国のお客様のほか、海外在住の日本時計収集家からのご依頼も承っています。国内外を問わず、丁寧な対応をご提供いたします。